延べ3万3,156人の従軍看護婦

 川原 由佳里先生の論文には、太平洋戦争中に動員された従軍看護婦の数が

延べ3万3,156人

であったと紹介されている<戦時下に日本のナースたちはどのような体験をしたのか参考資料「救護班の派遣状況(数字は班数/1945年時点)」(川原論文所収)

         

 この人数の精粗は論外であり、ここでは数万人の看護婦が従軍看護婦として徴用されたと理解しておきたい。

 お一人お一人の従軍看護婦にはそれぞれのHistoryが存在するために、ここで「したり顔」での従軍看護婦論の展開は厳に戒めたい。何よりも、個々の看護体験が悲惨と絶望、死にいく兵士との対決の日々であり、幸せとは無縁な境遇にあった方の聴取記録を拝読していないからである。

 したがって、本稿では「虫の目」のような観点で従軍看護婦の方々を取り上げて、個々の看護体験を通して、改めて「戦争と看護」を考える手掛かりとしたい。


 なお、以下の本稿の着想は、山本智子先生との会話に起因する。厚く御礼申し上げたい。


<以下、243頁の本文>


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